
この頃、ジャンセンが情熱を傾けて描いていたモチーフは仮面とそれをつけた人々でした。マスクをつけることで人は油断をし、真実を隠しているつもりがその油断によって却って明らかとしてしまっているという哀しさ。現代社会の道徳の崩壊、人間の愚かさとグロテスクさ…。ただひたすらに、真実の姿を追う画家の視線と想いが感じられることでしょう。
今年3月上旬より予定していた2010年度の常設展示(マダムジャンセン追悼展)が様々な事情で遅れてしまったため、予定を変更し9月の命日を挟む形で約1年間行うことになりました。このため現在の常設展示は前年の『色の力展』をベースに数点の作品を入れ替えた展示を変則的に行っています。今年度パンフレットの表紙に印刷されたゴンドラもようやくご覧いただけるようになりましたので、宜しければお出掛けください。
期間:2010年7月7日〜同年9月13日