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2008年08月15日
休憩時間に裏から外に出ると、木立が当たり前に呼吸していました。
人同士でお話しするのも素敵なことですが、ちょっとおぼれそうになったら木立の隙間から空を仰いで雲を眺め、地に這う虫を眺め、さらさらと流れる風が動かす様々な影に見とれ、お気に入りの葉脈や枝の節々に見とれ、戻りたいのです。
互いに補いあって互いに支え合って、それぞれが独立しながら当然のように共存している。自分に必要なら腕を伸ばす、不必要ならそれとなく通り過ぎる。
そんな彼らが隣に在ることこそが私にとってはそれこそ光と翳です。
夕刻の閉館後、館長もお庭をお散歩していました。
『お疲れさまでした…』と私たちが帰りしなにそろりと声を掛けると『ウンウン、お疲れさん、ご苦労さま。』笑顔で振り返って答えてくれた後に、木々の合間から太い大きな櫟を見上げ立ちすくむ姿が見えました。
再びあちこちから鳥の声が聴こえ、虫の音が聴こえます。
天は、遠くて近いところのようです。