

田淵行男没後20年を記念した企画展シリーズの第2弾。前回に引き続き、田淵が写真集の中で遺した観察記や詩、文章に注目する展覧会です。
第1弾「表現者、田淵行男Ⅰ~言葉でみる自然写真の世界~」では、写真家としてデビューした1950年以前から1971年に出版された『山の意匠』(朝日新聞社)までの作品を紹介しました。本展はその後編として、1970年半ばに出された『ギフチョウ・ヒメギフチョウ』(1974年、講談社)から最晩年の『山の手帖』(1987年、朝日新聞社)までの作品をとりあげ、田淵自身の言葉と写真表現の変遷を辿ります。
デビュー当時から垣間見られた詩情溢れる言葉に加え、晩年、環境保護のパイオニア的存在として独自の考え方を述べている点、また生涯、常念岳に206回登頂したことを集約するように「一山百楽」という言葉を遺した点などにも注目します。
全体としては、山岳写真家と同時に博物学者として多大な業績を遺した田淵の、一般的な枠組みやジャンルに捉われない「表現者」としての新たな人物像に迫まります。自身の山や自然の見方を生涯貫いた田淵の生き方は、多様性が認められ「個」の存在が重視される今に生きる人々に多くのことを語りかけるのではないでしょうか。
[会 期] 平成21年12月1日(火)〜平成22年2月21日(日)
[会 場] 田淵行男記念館
[入 館 料] 通常料金(個人:大人300円・中学生以下200円、
団体は各100円引き)
[開館時間] 午前9時〜午後5時
[休 館 日] 月曜日、祝日の翌日◆ギャラリートーク
企画展にあわせて学芸員によるギャラリートークを行います。[日 時] 平成21年12月13日(日)、平成22年2月11日(木・祝)
各日午後1時30分~
[料 金] 無料 ※但し入館券が必要になります。
[申 込] 不要
[会 場] 田淵行男記念館展示室