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2006年11月29日
白々と
秋の陽がいっぱいの鉢ノ木峠
置き忘れたような小さな峠の小屋
抱きかかえてやりたいような峠の宿
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煙の匂いと かびの匂のよどんだ
小屋の中をひとまわりして
私はまた 秋の陽の中にもどった
今宵の宿をたしかめた安堵と
登りつめた喜びにひたりながら
白い 峠の砂に腰をおろす
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静かで
物悲しく
程よい寂寥に取りまかれた
峠の真昼時
誰も登ってこない
小さな峠の小屋に
快い虚脱の時刻だけが流れてゆく
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