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2006年12月27日
八方尾根を上の樺まで下ってくると
ザラメ雪をバックに
揺れている黒い陽炎
岳悍馬の若木が
白い雪のカンバスに
黒のコンテで描く季節のパターン
八方池でやっと大地が黒い領地を広げている
白い国から解き放された安堵と一緒にザックを投げ出し
のどかな金属音を撒き散らしながらアイゼンをはずす
たっぷり水気を吸いこんだ山靴の先で
揺れている可憐な花影 ユキワリソウ
私はそのほのかな薄紅の花穂に見入って
怠惰な春山の午後に溺れていく
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