安曇野市豊科近代美術館
安曇野市豊科近代美術館

安曇野市豊科近代美術館 0263-73-5638

日本の近代彫刻の巨匠、高田博厚の彫刻作品と、森鴎外ゆかりの画家、宮芳平の絵画作品を常設展示しています。四季咲きのバラを中心とした美術館庭園では、四季折々の散策をお楽しみ頂けます。

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   美術館日記

科学的ファンタジー ザワメキアート展

トホシテントウにはこんなトゲトゲが本当にあります。
トホシテントウにはこんなトゲトゲが本当にあります。

クリ林で見られるのはアゲハではなく、こんなガなんです。
クリ林で見られるのはアゲハではなく、こんなガなんです。

ファンタジーに自然科学を持ち込むなんてナンセンスです。でも、この出展作家さん、自然をよく観察し、科学的に正しいファンタジー世界を創ろうとしています。

異彩を放つファンタジー作品が展示されています。描かれているのは森の小人や妖精、半獣半人、擬人化された太陽など。まさに作者の自由な空想を描いた、絵としての完成度も高い力作です。

しかし私は、細やかに描かれた動物や植物などの描写に驚きました。テントウムシのサナギにはトゲトゲがあること、羽化したばかりは黄色いこと、クリの葉は細いこと、クリ林ではクスサンという大きなガがよく見られること。

作者はそういう自然の中の「本当のこと」を知っています。この作品は、自然科学を作品に取り込み、ファンタジー世界の創造に活かしているという点で、革新的と言えるでしょう。

ザワメキアート展も残すところあと3日。さりげなく展示されている革新的表現をぜひ見に来てください。